春巻

春巻は餃子や焼売とともに日本でも人気の点心です．中国料理屋さんで，点心類でビールを一杯，という時に春巻は餃子や焼売に比べ割高に感じたりします（というのは私だけでしょうか）．春巻は材料を細く切って炒めて味付けして，皮に包んで揚げる，と手が込んだ料理だからでしょうか．
春巻は確かに作るのに多少時間のかかる料理ですが，上手に作ると見栄えも良くホームパーティーにぴったりの料理です．我が家のパーティーでもお客様のリクエストの多いメニューです．春巻をホームパーティーのメニューに加える時には，具を前日に作っておくと，後は巻いて上げるだけですので当日の調理時間が短縮できます．皮で巻いてから保存する場合は冷凍をおすすめします．冷蔵では皮が湿ってしまい，春巻を揚げるときに皮が破れやすくなるからです．
春巻には軽い赤ワインや辛口の白ワインが合いそうです．赤ワインならばボジョレー，イタリアフィレンツェ近郊で作られるキャンティ，白ワインではロワール川沿いで作られるヴーヴレーなどはいかがでしょうか．

春巻の材料（10個分）

豚もも肉	150g
キャベツ	100g
たけのこ	150g
干し椎茸	中3枚
ピーマン	1個
春巻の皮	10枚

肉の下味用

醤油	小さじ1
酒	小さじ1
こしょう	少々
卵	1個
片栗粉	大さじ1

調味料

醤油	大さじ1
酒	大さじ1
ごま油	小さじ1
スープ	150cc
水溶き片栗粉	適量

準備

・豚もも肉は細切りにして，醤油・酒・こしょうで下味をつけます．
・キャベツ・たけのこ・椎茸・ピーマンはすべて細切りにします．
・小麦粉大さじ1〜2（分量外）を水で溶いてのりを作ります．

春巻の作り方

1．下味をつけたもも肉に片栗粉（大さじ1）と卵を加え混ぜ合わせます．
2．鍋にサラダ油大さじ3を熱し，もも肉を入れて，中火で炒めます．
3．肉がほぐれて，火が通ったら強火にして野菜を加えて炒めます．
4．調味料を加え，軽く炒めてからスープを加え，水溶き片栗粉でとろみを付け，そのまま冷まします．
5．春巻の皮を1枚ずつはがします．破れやすいので，丁寧に作業します．
6．具を写真のように中央よりやや手間において，皮の周囲に水で溶き小麦粉を塗ります．
7．皮の手前側を中心に向かって具を包むように折り込みます．
8．次に皮の左右を折り込み，手前から向こう側に向かってしっかりとまきます．ゆるくまくと，揚げている時に皮が破れることがあります．
9．揚げ油を180度に熱し，春巻を2,3本ずつ揚げます．一度にたくさん入れると，皮がくっついたり，破れたりします．
10．色よく揚がったら油を切り，器に盛り付けます．
11．好みで辛子醤油や塩山椒を用意します．

豚もも肉は細切りにして，下味をつけておきます．	野菜はすべて細切りにします．出来るだけ太さをそろえます．
豚肉をほぐすように炒めます．衣を被った状態になればベスト．	炒め上がった具はあら熱が取れるまで冷まします．
真ん中より手前に具を並べます．手前の皮を具を包むように内側に折ります．	左右を折りこんで,手前から置くに巻いていきます．
堅めにまいて，形を整えます．	高温の油で，2,3本ずつ色よく揚げます．

参考文献

・中国料理のコツ　餃子・焼売・春巻．松本秀夫．1986年．新潮社．

最後まで読んでいただきありがとうございました．