コート・ドール
コート・ド・ボーヌ地区(Cote de Beaune)
ラドワ・セリニイ(Ladoix-Serrigny)
ラドワ・セリニイ村には6つのプルミエ・クリュがあります.隣村の良く知られているアロース・コルトンを名乗ることができるので,ラドワ・セリニイの村名ワインはほとんど出荷されていないようです.A.O.C.は赤・白.グランクリュのコルトンとコルトン・シャルルマーニュの一部がラドワ・セリニイ村にあります.
アロース・コルトン(Aloxe-Corton)
アロース・コルトン村では赤ワイン,白ワインともに優れたワインを産出します.赤ワインのコルトン,白ワインのコルトン・シャルルマーニュがグラン・クリュで,13のプルミエ・クリュがありこのうちのいくつかはグラン・クリュと同等に扱われています.A.O.C.は赤・白.
ペルナン・ヴェルジュレス(Pernand-Vergelesses)
ペルナン・ヴェルジュレス村にはグラン・クリュのコルトン・シャルルマーニュの畑があります.4つのプルミエ・クリュがあります.この村で産するワインはアロース・コルトンの名前で出荷されることが多いようです.A.O.C.は赤・白.
ボーヌ(Beaune)
ボーヌ市はブルゴーニュワイン取引の中心地で,多くのネゴシアン(酒商)の本拠地となっています.ボーヌで作られる赤ワインは,色の淡い軽いものが多くなっています.34のプルミエ・クリュがありクロ・デ・ムーシュ,グレーブなどが評価の高いワインです.A.O.C.は赤・白.
サヴィニィ・レ・ボーヌ(Savigny-les Beaune)
サヴィニィ・レ・ボーヌで産する赤ワインはボーヌに似て軽いものです.行政上の境界はありますが,ブドウ畑は連続しているようです.2つのプルミエ・クリュがあります.A.O.C.は赤・白.
ポマール(Pommard)
ポマールはブルゴーニュ最大の産出量があります.赤ワインのみ作られ,軽いワインが多くなっています.26のプルミエ・クリュがありこのうちリュジアン,エプノなどは高く評価されています.A.O.C.は赤.
ヴォルネ(Volnay)
ヴォルネでは赤ワイン・白ワインとも作られますが,白ワインは隣村のムールソーの名前で出荷されますので,ヴォルネの名前がついたワインは赤ワインのみです.ヴォルネの赤ワインは淡い色で軽いものです.28のプルミエ・クリュがあり,カイユレ,シャンパンなどが良く知られています.A.O.C.は赤.
モンテリ(Monthelie)
モンテリ村で産するワインはヴォルネのワインと良く似ています.10のプルミエ・クリュがあります.A.O.C.は赤・白.
オーセ・デュレス(Auxey-Duresses),サン・ロマン(Saint-Romain)
オーセ・デュレス村で産するワインはモンテリ村,ヴォルネで産するワインと良く似た軽いものです.8のプルミエ・クリュがあります.A.O.C.は赤・白.オーセ・デュレスの西にはサン・ロマン村があり赤ワインと白ワインのA.O.C.を持っています.格付けされた畑が無いことから村名ワインではなく,ブルゴーニュとして販売されています.
ムールソー(Meursault)
ムールソー村では品質の高い白ワインを産しています.グラン・クリュに格付けされた畑はありませんが,ぺリエール,シャルムなどいくつかのプルミエ・クリュはグラン・クリュと同等の扱いを受けています.プルミエ・クリュは17あり,また少量の赤ワインを産しますが,ヴォルネーやブルゴーニュとして出荷されます.A.O.C.は赤・白.
ピュリニィ・モンラッシェ(Puligny-Montrachet),シャサーニュ・モンラッシェ(Chassagne-Montrachet)
ピュリニィ・モンラッシェ村とシャサーニュ・モンラッシェ村にまたがって世界最高峰の辛口白ワインのル・モンラッシェがあります.これに隣り合うようにグラン・クリュのビアンヴニュ・バタール・モンラッシェ,シュバリエ・モンラッシェ,バタール・モンラッシェ,クリオ・バタール・モンラッシェを産する畑があります.プルミエクリュはピュリニィ・モンラッシェ村に11,シャサーニュ・モンラッシェに12あります.このうち1つは両村にまたがっています.赤ワインはシャサーニュ・モンラッシェ村で多く産し評価の高いものもあります.
サントネ(Santenay)
コートドール最南端にあるサントネ村では赤ワイン,白ワインを産しますが,赤ワインの方が上質です.3つのプルミエクリュがあります.A.O.C.は赤・白.